柳の小部屋
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[[Fateシリーズ英霊・宝具元ネタまとめ]]
■アーチャー
■アーチャー
真名:ギルガメシュ
出身:ウルク朝
パラメータ 筋力:B 耐久:B 敏捷:B 魔力:A 幸運:A 宝具:EX
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□人物
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"英雄王"ギルガメシュ。
歴史の授業で教科書か資料集の必ずどこかには載っているだろう『ギルガメシュ叙事詩』の主人公。
古代メソポタミア文明、シュメール初期王朝の王。シュメールの王名表によれば127年在位したらしい。どうやら実在の人物らしいが、偉大な王であったために神格化され、叙事詩として語り継がれたようだ。Fate関連では古バビロニアの王と表記されることが多いが、これは厳密には間違いである。
また、ギルガメシュがウルクの王であるのと同様に彼の父もウルクの王であるため、"英霊の中では"世界最古の王という但し書きが必要かもしれない。
--以下『ギルガメシュ叙事詩』のあらまし--
ウルクの王ギルガメシュは、3分の2が神で3分の1が人間と言う人物であった。
ギルガメシュは非常に雄々しく輝かしい姿で、力も万人に優れ、かなう者などいなかった。そのためギルガメシュは暴君となり、民を苦しめた。民の嘆きを聞き届けた神は、ギルガメシュの競争相手として粘土から野人のエンキドを造った。彼らを戦わせ、ウルクの民に平和をももたらそうと考えたのだ。
エンキドの噂を聞いたギルガメシュは、エンキドの力を弱らせるために彼に娼婦を与えた。エンキドは女と過ごすうちに人間の姿となり、力が弱くなった代わりに思慮を身につけた。言葉を解せるようになった代わりに獣と心を通わせることができなくなった。
人間となったエンキドに娼婦はギルガメシュのことを教えた。友達がほしかったエンキドは、彼と力比べをするためにウルクへと向かった。
その後、ギルガメシュとエンキドは力比べをするが決着がつかず、やがて2人は友人となった。
ギルガメシュとエンキドはメソポタミアにない宝を求めて方々を旅し、やがて宝を守るフンババという怪物をみつける。神はフンババから宝を奪うことを許さなかったが、2人は神の意に背いてフンババを殺し、宝を持ち帰った。
ギルガメシュはフンババの首を持ってウルクを凱旋した。その後はかつてのように暴君として振舞うこともなくなり、髪を濯ぎ、身を清め、王の衣装を纏い、冠を戴いた彼の姿はとても美丈夫なものとなった。これを見た女神はギルガメシュに富と権力を与えることを約束し、熱烈にプロポーズするが、ギルガメシュはこれに全く心を動かすことはなかった。
怒った女神は父神にたのんで天の雄牛をメソポタミア放って人を襲わせたが、ギルガメシュとエンキドは協力してこれを倒した。
フンババに次いで天の雄牛までも殺してしまったギルガメシュとエンキドはついに神の怒りに触れてしまった。人間でありウルクの王たるギルガメシュは死を免れたが、元より神の意向により造られたエンキドは死んでしまった。
ギルガメシュはエンキドの死を深く悲しむと同時に、自分と同じだけの力をもっていたエンキドさえも死んでしまうという事実に恐れを感じ、死の恐怖から逃れるために永遠の命を求める旅に出た。
満足に眠ることさえも許されない冒険の果てにギルガメシュは、神の起こした大洪水から箱舟を作って逃げてきたウトナピシュティムという若い男と出会う。洪水を起こした神々でさえも恐れ、後悔を漏らすような嵐の中で、ギルガメシュは彼から不死の薬草のありかを教えられたのだった。
ギルガメシュはウトナピシュティムに教えられたとおりに不死の薬草を手に入れた。そして薬草をウルクに持ち帰ってまずは老人に食べさせ、その後に自分も食べて若き日に戻ろうと決める。ギルガメシュはウルクへと帰ることにした。
ウルクへと戻る旅の途中、ギルガメシュは泉を見つけて休息をとり、身を清めた。すると一匹の蛇が不死の薬草の匂いを嗅ぎつけ、音もなく忍び寄ると草を取ってしまった。
薬草がなくなったことを知ったギルガメシュは再び悲嘆に暮れた。ギルガメシュは失意のうちにウルクへと帰り、人間として一生を終えた。
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ウィキペディアで「ギルガメシュ」と検索すると真っ先に、ライオンを抱え蛇を捕まえた眼力の強い男のレリーフが出てくるが、これこそがギルガメシュである。このレリーフで握られている蛇が叙事詩内での不死の薬草を食べた蛇であり、不死となったことで、蛇は脱皮によって永遠に生き永らえるとされた。Fate/Zeroで時臣がギルガメシュ召喚に用いた聖遺物『世界で最も古い蛇の抜け殻』はこれ。
レリーフを見ればわかるが紀元前4千年の人間が金属鎧を纏っていたという事実はない。というか騎士でもなければ弓兵でもない。
キャラクターデザインの元ネタはファミコンゲーム『ドルアーガの塔』の主人公ギルガメスに由来しているようだ。
Fate内では傲岸不遜かつ傍若無人な"慢心王"として描かれているが、その態度や振舞いは叙事詩序盤のギルガメシュに通じるものがある。まぁFate内では慢心が行き過ぎて相手と同じ目線の高さになることすらも激しい屈辱と感じるようになってしまっているが。そのため彼は度々『低所恐怖症』などというタグをつけられる。
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□能力
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Fate/Zeroにて単独行動スキル持ちだということが語られているが、具体的にどういう能力なのかよくわからない。マスターと別行動するサーヴァントなんて珍しくない気もするが……。
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□宝具『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』
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バビロニアの宝物庫と、それに繋がる鍵剣。
ギルガメシュは空中に空間の繋ぎ目をつくり、そこから無数の宝具を目標にむけて投射する。
使用者のもつ蔵に空間を繋げるため、他の者がゲート・オブ・バビロンを使ったとしても大して意味はないらしい。
Fate内では、バビロニアにある彼の宝物庫には、世界中の宝具の原典を含めたあらゆる財宝が収められているらしい。あらゆる財宝が入っているので、出そうと思えば美酒や杯などなんでも出てくる。(もしかして:四次元ポケット)
叙事詩内で具体的に彼の宝物庫について書かれた記述は少ないようだが、ギルガメシュはフンババの守っていた宝や天の雄牛のもつラピスラズリの角など、旅の中で様々な宝を集めて国へ持ち帰るため、この設定が生まれたのかもしれない。
ちなみに某有名RPGにもギルガメシュに似た名前の武人(?)や刀剣マニアが登場するが、「名立たる宝剣をいくつも持っている(集めている)」という設定はやはりここに準じているのかもしれない。
なお、ギルガメシュは現代に出現した当初から宝物庫の財宝に加えるべき宝が現代にあるかどうかを気にしていたり、時臣から財宝にとアゾット剣を貰ったりと、英霊となっても宝物庫の中身を増やせるらしい。
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□宝具『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』
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かつて混沌とした世界から天地を分けたとされる一撃。ギルガメシュ叙事詩の中にこの元ネタは存在しない。
名前の由来はバビロニア神話の創世叙事詩『エヌマ・エリシュ』から。
叙事詩『エヌマ・エリシュ』自体はバビロニア・ハンムラビ王の時代に書かれたものとされているため、実はギルガメシュ本人よりも後出の物語である。
Fateシリーズ内ではギルガメシュが『乖離剣エア』から放つ究極の一撃である。
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□乖離剣エア
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『乖離剣エア』はギルガメシュがそう呼んでいるだけであり、正式な名称は存在しない。
エアとは叙事詩『エマヌ・エリシュ』内に登場する原初の神々の中でも最も強かった神の名。エアは混乱を企てた神々を滅ぼし、やがて神々の首領となった。だがエアの子マルドゥクはエアよりも遥かに強く、マルドゥクによって神々は滅ぼされ、原初の大神の遺骸の上に世界が形成された。生き残ったエアの仲間の神々は新たなる労働力の人間がつくられるまでマルドゥクのために働かされ続けた。
上ではエアは神の名であり武器を指すものではないが、ヒッタイトの神話『ウルリクルミの歌』では、知識の神であり水神であるエアの持つ青銅の剣または銛が、世界のはじめに天と地を切り離したと言われているため、おそらくこれが元ネタなのだろう。
オリンポスの神話では、「エアの剣はヒッタイト王国にある神の宝物庫に収められた」とされている。
Fateでの形状はどうみても剣というよりは突撃槍。刀身が赤く輝いてドリルのようにも見える。武内崇氏によれば、本当にドリルを意識してデザインしたらしい。
理由はわからないが『無限の剣製』をもってしても複製することはできないそうだ。これにはFateファンの間で諸説あるが、エアは他の宝具とは一線を画した神造兵装らしいので、そこが関係しているのかもしれない。
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□『天の鎖(エルキドゥ)』
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「神を律する」と謳われる鎖。
Fate内では神性の高い相手を拘束する力を持つ宝具として登場する。
これもギルガメシュ叙事詩の中には原典と思われるものが存在しない。
だが名前の由来はギルガメシュの親友『エンキド』から。
某有名RPGでも、エンキドゥの名で獣人だったり狗だったりの形で登場している。
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□宝具『絶世の名剣(デュランダル)』
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ギルガメシュがゲート・オブ・バビロンによって取り出した武器の一つ。
Fate内で宝具の原典と説明されていたが、フランスの叙事詩『ローランの歌』に同名の名剣が登場する。
叙事詩内のデュランダルはフランク王に使える12騎士「パラディン」の筆頭たるローランの剣。"不滅の刃"や"不滅の聖剣"とも呼ばれる。柄に聖遺物が入っているため常に神の加護を受けていた。エクスカリバーの例に漏れず、妖精または天使が鍛えた名剣であり、どれだけの戦を経ても輝きと切れ味が失われることはないらしい。
晩年、窮地で死を覚悟したローランは、デュランダルが敵の手に渡ることをおそれ、岩に打ちつけて剣を砕こうとした。だが岩に叩きつけても投げつけても刃は欠けることすらなく、逆に岩が真っ二つに割れてしまったそうだ。
結局破壊できなかったため、伝説では今もピレネー山脈のどこかに隠されているらしいが、ギルガメシュの持つ剣がこれの原典なのかは正式にはわかっていない。
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□ハルペー
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ギルガメシュがゲート・オブ・バビロンによって取り出した武器の一つ。
オリュンポス十二柱の一柱ヘルメスから与えられた、ギリシャの勇者ペルセウスがメドゥーサの首を切り落とした際に使われた剣というか小型の首切鎌。
片手で振りまわせる大きさの鍵爪状の武器で、剣よりは鎌、鎌よりは錨に近い。大きく湾曲した刀身の内側に刃が付いており、ショーテルのような使い方のほうが向いていたのかもしれない。
なおハルペーはこの形状の武器全般を指す名称であり、ペルセウスのハルペーがなんという名なのかはわからない。
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□宝具『ヴァジュラ』
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ギルガメシュがゲート・オブ・バビロンによって取り出した武器の一つ。
よくわからないが稲妻のようなものが飛び出し敵を貫く。
元ネタは古代インド神話の雷神インドラの武器あるいは技。
武器の場合の形状は、棒状の柄の両端に槍状の刃が付いた物。わかる人はツインビームトライデントのようなものを想像してくれればいいかもしれない。原典を辿ろうとすると剣だったり鈍器だったりただの雷光だったりするが、おおよそは槍およびポールウエポンの類と認識されている。
ちなみに、天空の城が舞台の某国民的アニメ映画のワンシーンで、謎の超古代兵器で地上一帯を吹き飛ばした大佐の台詞を憶えているだろうか。
「旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ。ラーマヤーナではインドラの矢とも伝えているがね」
この『インドラの矢』がヴァジュラである。
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無題
ごひwww

Re:無題
[[インドラと同じ古代インド神話に、財宝神クベーラとその息子ナラクーバラという神がいた。クベーラが毘沙門天として仏教に取り入れられると、息子のナラクーバラも仏教に取り入れられ、その時に『那吒三太子』の名がつけられた。]]
これがナタクの元ネタ。後に道教にも取り入れられて、仏教では忘れられてしまったけど道教では人気だったのでそのまま道教の神という形でおさまった。
だからガンダムナタクのツインビームトライデントはインド神話系のデザインもルーツに含まれていると言えるかもしれんね。
ちなみに五飛が呼んでるナタクってのは、コロニーを守ろうとして死んだ五飛の許嫁の名。
これがナタクの元ネタ。後に道教にも取り入れられて、仏教では忘れられてしまったけど道教では人気だったのでそのまま道教の神という形でおさまった。
だからガンダムナタクのツインビームトライデントはインド神話系のデザインもルーツに含まれていると言えるかもしれんね。
ちなみに五飛が呼んでるナタクってのは、コロニーを守ろうとして死んだ五飛の許嫁の名。
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HN:
柳
年齢:
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HP:
性別:
非公開
誕生日:
1989/05/20
職業:
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趣味:
PEAホルモンあつめ
自己紹介:
一番最初に右に右折して馬から落馬した後で後悔してもしらないわよ。


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