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柳の小部屋

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[[Fateシリーズ英霊・宝具元ネタまとめ]]

■セイバー
真名:アルトリア
出身:ブリテン王国
パラメータ 筋力:B 耐久:A 敏捷:A 魔力:A 幸運:D 宝具:A++
 
―――――
□人物
―――――
 "騎士王"アーサー・ペンドラゴン。
 真名の由来は、アーサー(Arthur)の語源とされるローマの氏族名アルトリウス(Artorius)の女性型だと思われる。
 特に説明も必要ない気もするが騎士道物語『アーサー王物語』の(正式な)主人公。
 
 アーサー王物語は騎士道物語の王道だが、中世から語り継がれる中で他の騎士物語との融合と、語る側の様々な解釈とによって多くの派閥・派生があることで知られている。
 ここでは、その各派生を踏まえた上でのほとんどの派閥に共通する物語の軸に沿って、アーサー王伝説を紹介する。
 
  --以下『アーサー王伝説』のあらまし--

 アーサーは先代国王ウーサー・ペンドラゴンの正統な嫡男だが、不義の子であったためにその事実を隠されたまま育てられた。
 
 アーサーが15歳の頃、ウーサーの力も衰えブリテン各地では内乱が勃発していた。そんなクリスマスの日に、アーサーは真の王位を継ぐ者のみが抜くことができるとされる『岩の剣(カリバーン)』を抜いてしまう。そうして自身がブリテンの王だという事実を知ると同時にその運命を受け入れることとなった。
 王として即位した後、アーサーは自身を王と認めない周辺の王や、海を渡って攻め入る蛮族と戦い続け、遂にはブリテン島を統治することに成功したのだった。
 
 戦に勝利したアーサーは、とある諸侯の妃モルゴースと惹かれあい、関係をもってしまう。だがアーサーは知らなかった。モルゴースは父親違いのアーサーの実の姉だったのだ。この時できた子供はモードレッドと名付けられた。
 やがてアーサーは甥のガウェインやフランスから来たランスロットなど、諸侯の騎士を城に迎え入れ、円卓の騎士団を結成した。集められた騎士の中にはアーサーとモルゴースの子、モードレッドもいたが、アーサーもモードレッドも、互いが親子だという事実を知ることはなかった。
 
 この頃、アーサーには美しい妃グィネヴィアがいたが、彼女は円卓の騎士の一人であるランスロットと恋に落ちてしまう。
 モードレッドの策略によりランスロットとの不義の仲が周囲にバレてしまったグィネヴィアは、法により火炙りにされることになった。処刑が行われる瞬間に、ランスロットはなんとかグィネヴィアを助け出すことに成功する。だがその際にガウェインの兄弟2人を殺してしまったのだった。
 ランスロットはグィネヴィアをアーサーの元へと帰し祖国フランスへ逃げたが、弟を殺されたことにガウェインは怒り狂い、アーサーにランスロットとの戦争を進言する。アーサーはガウェインの怒りを抑えることができず、しかたなくフランスへと出兵した。
 
 そんな時、アーサーからブリテンの留守を任されていたモードレッドが反逆の旗を掲げた。アーサーは急いでブリテンへと戻り、モードレッドと激しい戦いを繰り広げた。
 戦いの末、アーサーはモードレッドを殺したが、同時に瀕死の重傷を負ってしまう。
 死期を悟ったアーサーは「私はこれからアヴァロンへ行き傷を治す」と言い遺し、小船に乗って霧の中へ消えていった。
 
  ------------------------------------
 
 ほとんどの派閥の物語はここで終わっているが、後にカムランの戦いと呼ばれるこの内乱が国内に与えた被害の大きさに加え、アーサーという権力の象徴がなくなったことによって、この後ブリテン王国は崩壊してしまう。
 
 アーサー王の女性説の初出が何れなのかは判らないが
・王として即位する
・グィネヴィア、ランスロットとの三角関係
・自らの不義の子と戦い、結果的に国を滅ぼしてしまう
という物語の核となる要素の関係で、架空の人物だとしても女性だったとは少々考え難い。だがFateシリーズ内でも、最初は皆アーサーが女性であったことに驚くがすぐに慣れているようなので、こちらが気にすることではないのかもしれない。
 
 伝説のアーサー王が"ハラペコ王"だったという逸話は聞かないが、円卓の騎士が聖杯探索を始めるくだりで、「ある日、王と宮廷の人々が夕食につこうとしたときに、大きな雷鳴と共に聖杯が現れた。聖杯は見たことも無いような料理や飲み物を騎士たちに与えるとたちまちに消えてしまった。王は即座に円卓の騎士たち全員に消えてしまった聖杯を探してくるように命じる。」といった流れがあるので食べ物に貪欲だと設定されたのかもしれない。
 
―――――
□能力
―――――
 Fateシリーズ内では「生まれながらにして竜の因子を持つため莫大な魔力を魔術回路なしで使用できる」という設定だが、アーサー王自身に特に元ネタは見当たらない。おそらくファミリーネームの『ペンドラゴン』が大いなる竜(=竜王)を意味することからきたのだろう。
 セイバーは竜の因子の影響で魔力で編まれた鎧を纏ったり魔力で身体能力を強化したりといったことができるが、この設定もアーサー王自身には見られない。
 
 アーサーは乗馬が得意であったという逸話からなのか、セイバーは騎乗スキルをもっており、これにより直感的にあらゆる「乗り物」を操縦できるらしい。そういうのはライダークラスの特権ではないのだろうか。
 
―――――
□宝具『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』
―――――
 王として即位したアーサーは、選定の剣カリバーンを自らの剣として各地での戦を駆けた。
 だが戦いの中でカリバーンは折れてしまう。まだ王として未熟だったアーサーを賢王へと導いていた魔術師マーリン・アンブロジウスは、アーサーをある湖へと連れて行った。マーリンの指示に従って湖畔を進むと、湖の真ん中から一本の乙女の手が伸びており、そこには輝く一振りの剣が握られていた。
 これがエクスカリバーである。
 地下に住まう妖精鍛えられたこの剣の刀身は、どれだけの血を浴びても錆びることがなく、七色に輝き、その光は30本分の松明に等しいと云われた。
 
 Fate内では魔力を光の断層として放出する、セイバー剣および真名解放した際の技の名前。あまりの威力に使用しただけで周囲の建物などを破壊してしまうため、ほとんど使われない。星に鍛えられた神造兵装といった設定になっているが、だいだい合ってる。
 
 ちなみに、中世以前の伝説に登場する名剣や魔法剣は大抵が小人か妖精によってつくられ、どれだけ酷使しても刃が錆びず、どれも決まって刀身から目映い光を放つ。
 
 
 どうでもいい話だが、Fate内での魔術師マーリンは老後を満喫するいたずら好きの困ったじいさんだが、アーサー王伝説内でのマーリンは宮廷魔術師としてアーサーを導き支えるガンダルフのような頼れる人なのに、最期は愛した女に騙されて塔の上に閉じ込められて死ぬという可哀相な一面もある。セイバーも許してやってほしい。
 
―――――
□宝具『風王結界(インビジブル・エア)』
―――――
 Fateシリーズでセイバーがエクスカリバーを覆い隠している風の結界。
 セイバーも言っているが、あまりの知名度とその目映さ故に、宝剣エクスカリバーは戦闘時でも不可視の結界に覆われている。伝説のアーサー王にとってはエクスカリバーこそが王たる証だったため、当然この設定も元ネタは存在しない。
 
―――――
□宝具『全て遠き理想郷(アヴァロン)』
―――――
 エクスカリバーの鞘。剣と同様に妖精が鍛え、与えたものである。
 傷を癒す魔法がこめられており、この剣を持つ者は戦場で血を流すことはなく、決して死ぬことはないとされる。
 
 湖で乙女の手から光輝く宝剣を手に入れたアーサーに、マーリンが「剣と鞘と、どちらが大事か?」と問いかけると、アーサーは「当然、剣だろう」と話す。だがマーリンは「決して鞘をなくさないように……」と助言した。
 中国の諸子百家の説話のような問答だが、この鞘こそが最も失ってはならないものだと、マーリンもわかっていての発言だったのだろう。結果的に、妖精に鞘を奪われてしまったためにアーサーはモードレッドとの戦いで深手を負って逝ってしまった。
 ちなみに物語では、上のようにマーリンに失くすなと念を押されたはずなのに、アーサーはたびたびこの鞘を敵に奪われる。エクスカリバーも奪われる。まぁ後でちゃんと取り返すのだが。
 
 Fate内でも上の逸話に沿ったのか、エクスカリバーのランクがA++なのに対してアヴァロンはEXランクの宝具となっている。実際にセイバーが不老不死になったり、真っ二つにされた士郎が体内に埋め込まれた鞘の能力で再生できるなど、元ネタ以上に凄まじい能力を誇った宝具なのは間違いない。
 TYPE-MOON Wikiによれば「真名解放を行なうと、数百のパーツに分解して使用者の周囲に展開され、この世界では無い妖精郷に使用者の身を置かせることであらゆる攻撃・交信をシャットアウトして対象者を守る。それは防御というより「遮断」であり、この世界最強の守り。魔法の域にある宝具で、五つの魔法さえ寄せ付けず、多次元からの交信は六次元まで遮断する。」とのこと。……奈須きのこ氏に"最強"などと言わせるものは世界でも数えるくらいしかない。
 
 名前の由来は死期を悟ったアーサーが旅立ったとされる伝説の楽園、もしくは妖精の国『アヴァロン』から。
 アーサーの墓石には「ここに過去の王にして未来の王アーサーは眠る」を彫られており、いつか傷を癒したアーサーがブリテンの地に王として帰ってくるとされている。
 夢を壊すようだが、史実上のアヴァロン(リンゴのなる島)はイギリスのグラストンベリのことであり、ここの修道院の墓地からアーサーとグィネヴィアらしき遺骨が発見され、今では簡素な墓もあり、観光スポットとなっている。
 
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無題
北欧神話の武器もたいていは妖精が作ってたな・・・

まぁロキを筆頭に神様がつくったものもあったけど
BACE 2011/11/15(Tue)01:56:17 編集
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Re:無題
[[北欧神話では、神々、巨人族以外の人間に何がしかをもたらす存在は、適当な言葉が当たらないため日本語ではすべて妖精と認識されることが多い。この中にはドワーフやエルフ、闇エルフ、精霊をはじめ、さらにヴァルキュリアのような天使に近いものまでが含まれる。]]

北欧神話は妖精がマジックアイテムをつくるの多いけど大抵は神様が持ってって使うよね。

>ロキ
「レバ剣できた!(・∀・)」
まぁトリックスターだから自分でつくるよりも人を騙してつくらせるほうが得意だったけど
【2011/11/15 20:58】
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