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柳の小部屋

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[[Fateシリーズ英霊・宝具元ネタまとめ]]

■ライダー
真名:イスカンダル
出身:マケドニア
パラメータ 筋力:B 耐久:A 敏捷:D 魔力:C 幸運:A+ 宝具:A++

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□人物
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 "征服王"イスカンダル。
 どうしてもこの名前は宇宙の彼方を連想してしまうが、マケドニア覇者アレキサンダー大王のことである。真名はアラビア語やペルシア語の読みによるもの。
 彼は伝説の英雄であると同時に歴史上の重要人物なので、私が下手に纏めるよりも歴史の教科書やウィキペディアでも参照したほうが確かだとは思うが一応偉業を振り返ってみた。
 
  --以下『アレクサンドロス3世』の活躍--
 
 アレクサンドロス3世はフィリッポス2世の子として生まれ、哲学者アリストテレスが家庭教師となって彼に学を教えた。
 アレクサンドロスは父王の下で一軍の将として戦い武功を挙げたが、ギリシア制圧直後に父王が暗殺されてしまう。
 20歳で王として即位することとなったアレクサンドロスは、父王暗殺に混乱するギリシアを再び治めるため、まずマケドニアを掌握、続けて各方面に遠征を繰り返し、即位から2年足らずで再びキリシア全域の覇権を握った。
 
 アレクサンドロスはギリシアに飽き足らず、父の夢であったペルシア遠征を計画する。
 ペルシアに進軍したマケドニア軍3万8千は、ペルシアの軍を次々と打ち倒し、ダレイオス3世率いる10万の敵兵をも打ち破った。このときペルシアから和睦の申し出を受けるも、彼はダレイオスの母、妻、娘を捕虜にして申し出を拒否。さらに進軍を続けた。
 
 ペルシアを一度抜けたマケドニア軍は、シリア、フェニキアを制覇し、エジプトに侵入した。
 そこでアレクサンドロスはファラオとして認められ、ナイル河の近くに都市を建設した。これが現在のアレキサンドリアの起源である。
 
 ペルシアに戻ったマケドニア軍4万7千は、20万とも30万ともいわれるダレイオスの軍を打ち破り、ダレイオスを取り逃がしたもののペルシア中枢の都市を徹底的に破壊した。
 翌年、ダレイオスは側近ベッソスに暗殺されてしまう。アレクサンドロスはベッソスを攻め滅ぼし、彼を公開処刑した。そしてダレイオスの遺骸を丁重に葬ったという。
 だが、この頃からアレクサンドロスの友人であり側近であった将校の殺害事件やアレクサンドロス暗殺の陰謀など、一枚岩だったアレクサンドロスと部下たちとの間に隙間が生じ始める。ベッソス追討の際に侵入した中央アジアで、現地人との慣れないゲリラ戦に苦戦したことからも部下の士気が下がり始めていた。
 
 ペルシア征服後、アレクサンドロスはインドへと遠征するが、部下が疲労を理由に進軍を拒否したため、侵攻半ばで祖国へと帰還した。
 バビロンに戻ったアレクサンドロスは、次はアラビア遠征を計画していたが突然高熱に倒れ、「最強の者が帝国を継承せよ」と遺言し死去してしまった。おそらくマラリアだと思われる。
 残されたマケドニアは「最強の者」を決めるために4つに分裂、広大な国土を賭けて長きに渡る戦争を繰り広げる。
 そして戦争を繰り返すうちにアレクサンドロスの掌握した土地は他の国に征服され、彼の夢が果たされることはなかった。
 
  ------------------------------------
 
 アレクサンドロスの歴史は征服の歴史である。
 Fate/Zeroでは他者を顧みない奔放さと豪胆さ、おおらかさをもった豪放磊落な大男として描かれている。アレクサンドロスには数多くの逸話があり、そこから垣間見える彼の人柄が、このような性格として現れたのかもしれない。いくつかの逸話はウィキペディアにあるので、ぜひ参照してほしい。
 
 聖杯問答では臣下への後悔や不安、侮蔑を見せるセイバー、ギルガメシュに対して生前との変わらぬ臣下への信頼を見せた。アレクサンドロスの臣下たる将軍たちは、みな幼少期からアリストテレスの下で共に学んだ友人たちである。そのため部下との絆はセイバー、ギルガメシュと一線を画すものがあったのだろう。
 まぁ晩年のアレクサンドロスは臣下との確執は抱えていても最期まで忠誠を尽くしてくれた友だったわけで、臣下の裏切りと謀反により騎士団も国も失ってしまったセイバーと比べるのは酷なものがある。
 
 アレクサンドロスはその覇王を体現したような人生から、彼の死後もフィクションとして多くの物語が綴られた。その中ではよく雄牛のような角をもつ双角の王として半ば神格化されているが、Fate/Zeroにはその設定は使われていないようだ。
 
 Fate/Zero内のイスカンダルは「勝利してなお滅ぼさぬ。制覇してなお辱めぬ。それこそが真の"征服"である!」と説いているが、史実上ではペルシア中枢都市を陥落させた際に掠奪、虐殺、強姦といった破壊の限りを尽くしており、イスカンダルのキャラクター性を知った後だとこれが逃亡を図ったダレイオスに向けての見せしめや挑発だったのではないかと考えたくなる。

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□能力
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 当時の将軍というものは、現代のように後衛で陣を構えて大きく戦況を読むようなものではなく、自らが最前線として敵軍に挑み戦うのが常であった。アレクサンドロスも例外ではなく、どの戦場でも先陣をきって戦ったとされる。そのため彼も戦場で幾度も重傷を負うが、にも拘らずこれほどの戦場を駆けてなお戦死しなかったことは、彼が戦士として優れていたという証だろう。
 
 アレクサンドロスは好奇心が強く知識欲が旺盛で、征服した地域の文化や学問を積極的に吸収した。東方遠征後は異国の戦術や兵法の導入を強く推進しようとした。Fate/Zeroでも戦車や戦闘機の性能を吟味したり、太平洋戦争を舞台とした戦略シミュレーションゲームを(勝手に)購入して遊んだりと、そういった点は変わっていないようである。
 
―――――
□宝具『遥かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)』
―――――
 2頭の飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)で神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)を牽引し敵を蹂躙する走法。ややこしいがこれは走法の名を指すものでありこれ自体が宝具。
 イスカンダルがライダークラスとして召喚された理由はこれだと自分で説明している。何の性能なのか地面だけでなく空までも縦横無尽に走り回ることができる。

―――――
□神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)
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 ゴッド・ブルに牽引されるチャリオット。
 チャリオット型宝具と紹介されるが、イスカンダルの宝具は『遥かなる蹂躙制覇』と『王の軍勢』であると説明されているため、このチャリオットは宝具というよりは『遥かなる蹂躙制覇』の宝具の一部だと考えたほうがわかりやすい。
 
 この戦車はフリギアの王ゴルディアスがオリュンポスの主神ゼウスのために献上したもので、ペルシア領の都ゴルディオンの町の中心に祀られていた。戦車は"ゴルディアスの結び目"と言われる複雑に絡み合った縄で結わえられており、「この結び目を解いたものがアジアの支配者になる」という伝説が伝えられていた。
 その伝説を耳にしたアレクサンドロスは腰の剣を振り上げ、一刀のもとに結び目を切断し、「運命とは伝説によってもたらされるものではなく、自らの剣によって切り拓くものである」と兵たちに宣言した。
 この伝説にはいくつか異なる解釈があり、アレクサンドロスは結び目を固定していた留め針を引き抜いて紐の両端を探り当て、普通に結び目を解いたという主張もある。この「結び目」は王と神官に伝わる宗教的な暗号だった可能性があり、ゴルディアスの神話の起源がマケドニアにあることから、マケドニアの王であるアレクサンドロスによって解かれたというものだ。
 いずれにせよ、彼は戦車を手に入れ、予言の通り一度はアジア西側の支配者となった。

―――――
□飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)
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 ゴルディアス・ホイールを牽引する雷牛。地面だろうと空中だろうと蹄から雷撃を放って疾走する。
 残念ながらゴッド・ブルに関しては具体的な元ネタを発見することも似たようなアイテムを強引に結び付けることもできなかった。
 だが『神威の車輪』の持ち主であったゴルディアスが牛車で旅をしていたこと、この地域では牛は神聖な生物として信仰の対象となっていたこと、そして主神ゼウスが雷を司る天空神であったことからこの設定に落ち着いたもの考えられる。

―――――
□キュプリオトの剣
―――――
 イスカンダルの愛剣。
 かつてキュプリオト族の王からの献上された宝剣で、柄の部分に獅子の意匠が施されている。魔力剣や礼装ではないが、名剣の例に漏れず強靭で錆びつかない。
 形状はスパタ。ローマの騎兵隊がよく使用した剣で、馬上でも扱いやすい無骨ながらも軽量なロングソードである。
 
  Fate/Zeroでは武器としても使われるが、『遥かなる蹂躙制覇』や愛馬ブラファケスを召喚する際にも使われる。

―――――
□ブケファラス
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 イスカンダルの愛馬。
 大きな黒い馬で、額の星が牛の角の形であったことから、牡牛の頭の意でこの名前がついた。
 伝説では本当に角が生えていたともいわれる。
 
 元はテッサリアからフィリッポス2世への貢物として贈られたものだったが、暴れ馬で誰も乗りこなせる者がいなかった。この馬が自身の影に怯えていることに気付いたアレクサンドロスは、父王と賭けをして見事馬を落ち着かせ、自らの愛馬とした。
 
 ブケファラスはアレクサンドロスと数々の戦場を駆けるが、パンジャーブ地方の王との戦争で戦死してしまう。アレクサンドロスはブケファラスを埋葬し、その地にブケファラという名の都市を築いた。

―――――
□王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)
―――――
 イスカンダルのもつ固有結界。数少ないEXランクの宝具のひとつである。
 対象を広大な荒野と砂漠の世界に引きずり込み、生前の彼の近衛兵団を連続召喚して一斉に突撃する。
 彼は魔術師ではないが、仲間全員と心象風景を共有することで魔力の消費を軽減しているらしい。よって軍勢が減ると負担が大きくなり、減り続ければ結界は崩壊する。
 召喚された将兵は一人ひとりが英霊。全員がE-ランクの単独行動スキルをもったサーヴァントであり、マスター不在でも戦闘できる。
 
 イスカンダルと臣下との絆を象徴する宝具だが、『ギリシア奇談集』の中でアレクサンドロスは部下に対して、軍人らしいという理由でペルディッカスを、軍の統率において優れているという理由でリュシマコスを、勇敢だという理由でセレウコスを憎んでいた(妬んでいた)ともある。
 戦士であり、指揮官であり、王であろうとする彼の胸中にも難しいものがあったのかもしれない。
 
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無題
半年で行ったと思ったら数日で帰ってくるあのアニメですねw
BACE 2011/11/15(Tue)02:08:59 編集
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Re:無題
たぶん毎週ガラミス帝国からよっぽどの妨害をされてたんだろうねw
【2011/11/15 21:12】
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